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随書作主(21) 珠光方寸庵 仁 恕 |
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水屋棚 ◎……水屋流しの上には三種類、四段の棚がある。上から通り棚、桟棚(二段)、茶碗棚となっている。茶碗棚は文字通 り茶碗を載せる棚、蓋置や共に濡れた茶器を置くので、水切用の簀の子板を棚板の間に入れる。別 名簀の子棚ともいう。棚板の厚みは四分五厘(1・3cm)、女竹を二本、二箇所に入れて持ち送り板で支える。その持ち送り板は上の桟棚をも支えている。 ◎……茶碗棚は他の棚の半分の長さで左側に付く。右側半分があいている理由は窓の障子を清掃の時、外すためで真中より建具と手がかりの分だけ左に寄せる。但し茶碗棚を半分とせず、全部通 して上の棚を釣り棚にした水屋のケースもある。このばあいは建具を上の方に外す方法を採用しているが、先の建具を下に外す水屋棚に比べて道具をあまり置くことが出来ない。 ◎……持ち送り板は、ただの板で重たく見えるが(厚さは四分)、大きな香狭間透しをくり抜くので別 名、くり板とも云う。茶碗棚の上の桟棚は、もう一つ上にも桟棚があるので、下の桟棚と呼称する。全部通 してある通し棚なので、一番上の通し棚と区別するために、桟組みをしてある棚なので桟棚と呼ぶ。 ◎……下の桟棚の奥行きは八寸五分(26B)、うしろを建具がはずしやすいように柱から一寸五分(4・5B)ほど離す。框の見付は八分五厘(2・6B)、桟の数は棚の長さによって変わる。その上の棚も桟棚、この棚は上の通 し棚から釣竹で支えられ、その釣竹は手にひっかけないように框の内側で止める。(釣竹の支えは間口が狭い場合は不要)上の通 し棚の奥行き寸法により上の桟棚の寸法が決まる。 ◎……明かり取りのための窓は、この棚の下にあるので、通し棚の後ろは壁の中に入る。奥行きは壁から一尺(30B)ほど。 通し棚の上の天井は化粧屋根裏天井が最高。最近は物入れ重視から天袋(小物入れ)が多い。 ◎……棚板や腰板の材料などは杉の赤味材がオシャレ。赤杉は高価なので米杉が多く採用されている。この米杉は時間の経過により黒ずんでくるのが残念である。
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船橋市民新聞 2001年 2/1発行 第28号 |
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