あなたはどう考えますか(21)
「氏 名」2

原 道夫

 

 江戸時代の庶民に武士に準ずる資格を与えた苗字帯刀は、明治維新後、苗字は特権ではなくなり、帯刀は禁止された。明治3年9月新政府は平民に苗字使用を許可し、同5年2月戸籍法を施行した。
この年の干支が「みずのえさる」であったので壬申戸籍と言ったが、戸籍を正確に作成するには所謂住所・氏名(屋敷地番・苗字)が必要であった。然し、平民に苗字の普及は進まず、ために明治8年12月平民も必ず苗字(姓)を称し、不詳の者は新たに付ける様、太政官布告が発令された。
この戸籍に使われた姓を明治新姓と言い現在に至っている。
昔から使っていたもの、先祖を辿ってその姓を使ったもの、姓氏のない無苗の者が急遽付けたもの、など。
特に無苗の者は、何らかの新姓を付け、届け出なければならなかった。その為一説には神主、僧侶、医者、名主、庄屋などに頼み付けてもらったが、何せ、不特定多数のこと
。始めは縁を辿ったり、佳称や特徴、古い由緒、何かにあやかったりして案出していたが、段々面 倒臭くなり、田圃の中は田中。前にあれば前田。後ろにあれば後田。大きな木があれば大木などと付けたと言う。難読、珍姓がある所以である。前回に続き男児もとの希望があり、次表にまとめた。

船橋市民新聞2001年 2/1発行 第28号


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