あなたはどう考えますか(20)
「氏 名」

原 道夫

 

 氏名は車寅次郎の場合、車が氏、寅次郎が名。また氏は別 称姓とも言い姓名と同義。つまり「帝釈天で産湯をつかい、姓は車、名は寅次郎」だ。また氏は家の血統を表示する名称でその家の名、苗字(名字)の事。名は所謂個々人に付けた呼び名。明治9年の内務省令に「婦女、人に嫁するも、なお、所生の氏を用うべきこと」とあり結婚しても、中国式に姓は替えなかった。明治31年民法四・五編が制定されてからは、嫁いだ家の姓に替える事となった。現在は婚姻届出により新戸籍が編製されるが、夫婦どちらかの姓を選べるようになっている。従って佐藤、鈴木、田中、姓など多い姓の種類は、現在の法令の改廃が無い限り数の増減は少ない。名の方は人口が増える程多くなる。以前は一般 的に女児には子など、男児には雄、夫、男などを使い、よしこよしお、としことしお、まさこまさお、みちこみちおなど男女の区別 は勿論、親が子の幸せを願う意味を含め、縁起の良い漢字を当てたものだが今は、外国風の発音に合わせ外見上綺麗な漢字を選び、意味も男女の判断もつかない軽い漢字になった。意地悪に文字を変えれば、冬か夏か、言うか言うな、一頃の風俗営業嬢の名に近い。言っちゃった。

船橋市民新聞2001年 1/1発行 第27号


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