あなたはどう考えますか(18)
「光化学スモッグ」

原 道夫


 大気汚染はオゾン層の破壊、酸性雨、温暖化等地球規模の自然破壊を起こし、中でも私達に直接的な健康被害、特に呼吸器疾患の原因となる光化学スモッグがある。

これは工場の煤煙、車の排気ガス等に含む窒素酸化物と炭化水素が、紫外線による化学反応でオキシダントが発生する。これが光化学スモッグだが、日差しが強く高い気温で風の弱い気象条件が発生し易い。目、喉の痛み、胸苦しく咳込み頭痛、吐気等の症状を引起こす。

そのため43年12月大気汚染防止法が施行された。光化学スモッグによる最初の人的被害は、45年7月杉並の立正高校女生徒41人が校庭で倒れ、病院に運ばれたのが初めとされているが、それ以前6月28日午後木更津海岸で学童10数人が、被害に遭った木更津スモッグ事件が起きている。後日の調査では同日館山から市川にかけ、6163人の被害者が出ていた。

7月14日県は公式に光化学スモッグを認め、日本初の公表をしたが多くの反響と共に強い批判が続出した。その4日後7月18日前述の立正高校事件が発生。同21日には都内の被害者5208人がでた。

恐らく千葉県が最初の被害県だったと思われる。この3年後48年5月環境庁は、人の健康を保護する望ましい環境基準を告示した。オキシダント濃度は、1時間平均値0.06ppmとされているが、27年後の現在も、ほとんど達成されていない。そしてこの倍0.12ppm以上になると光化学スモッグ注意報が発令されている。

またこの倍の0.24ppm以上は警報となるが、船橋を含む葛南地域は、ここ20数年来発令されてはいない。

船橋市民新聞 11/1発行 第25号


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