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エッセイふなばし マイブーム 田久保 裕一(指揮者) |
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一周約3.5キロメートルの外周路も整然と整備され、今や市民の憩いの場、格好のジョギングコースになっている。休日もなると全国から野鳥愛好家が多数訪れ、観察や写真撮影で賑わっている。 ウォーキングには絶好のロケーションが、自宅からこんなに近くにあるにもかかわらず、忙しさにかまけて私は今までに一度も一周したことがなかった。この夏一週間ほど仕事がオフだったのをきっかけに、毎食後この干潟を歩いてみようと意を決して取り組んでみた。帽子にサングラス、Tシャツに短パンという、燕尾服を着て指揮台で棒を振っている姿からは、およそかけ離れた出で立ちで干潟を歩く。 潮の満ち引きや野鳥の憩う姿を観察しながら調子の良いときは2周。そのうち1周は妻を誘ってたわいもない会話をしながら、また時には子供たちに自転車で伴奏させたりして歩くと、1周の30分があっという間に感じられる。最近では勉強中の曲をMDにダビングしておき、それを聴きながら一周することも。 半周ほどするとじんわりと汗がにじみ出し、1周終わるころにはもう汗だくだ。いつも大汗をかいて指揮をしているが、運動後の汗はすがすがしい。家に着いてシャワーを浴びた時の爽快感は、健康であることの喜びを喚起させる。 始めてから3日目くらいが筋肉痛で一番きつかった。毎日2万歩である。ゴルフを1ラウンドしてもせいぜい1万3千歩くらいだから、普段歩き慣れていない私にとって、毎日の速歩はつらいものがあった。しかし1週間もすると不思議なもので体が慣れてくる。食後に歩かないと、どうも鈍ってしまうようで、自然な流れで歩く準備をしてしまうのだ。以前は家の周辺を深夜に歩くことさえ、億劫だったのに、この数日で何と自分の気持ちに変化があったことか。食事も美味しいし、慢性の肩凝りの解消と、いくらかのシェイプアップに期待しつつ、また今日も干潟に向う。 歩く行為は、足の裏の刺激にもなり、血行を良くするし、ストレス解消にもなると今更ながら気付いたのであった。 車社会となった現代では、歩く機会が極端に少なくなっている。いくら忙しいと言っても、1日の中で余った時間はまだまだある。時間は作るもの、見つけるもの。ウォーキングは健康法のひとつとしてこれからも続けていこうと、これはちょっとした決意表明。 問題は外泊の多い私の生活。ひと月の半分はホテル暮らしだが、朝少し早起きをして、朝食後にホテルの周りを歩くだけでも続けてみよう。今後は、キャスターケースの中にウォーキングシューズや着替えをいっぱい詰め込んで旅に出ることに。さらに荷物が重くなるなあ…。 船橋市民新聞 9/1発行 第23号 |
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